枝に止まるハチ

家の軒先やベランダ・庭などで蜂を見かけたら、びっくりして手で振り払おうとしたり大声を出して慌てて逃げようとします。

そんな行動というのは、かえって蜂を刺激してしまう恐れがあるといいます。蜂においても無暗に大きな人間を攻撃してくることはありません。そのため、蜂の習性や対処方法などをあらかじめ知っておくということも大切です。

ここでは、そんな蜂に対する対処方法について詳しくご紹介いたします。

蜂が巣を作りやすい場所

蜂の種類によって異なる巣の場所

蜂が巣を作りやすい場所というのは、蜂の種類によっても幾分かは異なります。例えば軒下や床下などは、キイロスズメバチやミツバチがよく巣作りをする場所だといいます。

一方、スズメバチの中でも最も凶暴で大きなオオスズメバチは、住居よりもむしろ林や土の中に巣を作るという習性があります。そして、よく見かけるアシナガバチは軒下や庭の木などです。

このように蜂の種類によって、それぞれ巣を作る場所というのは異なります。ただし、いずれの場所においても共通する条件のようなものがあります。

それは、天候に左右されない場所であったり、エサを捕獲しやすい場所、外敵の目に付きにくい場所などの条件です。

蜂が巣を作りやすい場所ベスト5

蜂を何匹も見かけるという場合には、必ずその近くには蜂の巣があるはずです。ただし、偶然蜂の巣を見かけるということはありますが、故意に蜂の巣を見つけるというのはかなり困難です。

例えば、蜂が飛んでいるからといって、いきなり巣に戻るということもありません。巣を守るために、いろんな場所を飛び回りながら攪乱して巣に戻るともいわれています。

そこで、蜂が巣を作りやすい場所のベスト5を挙げてみました。例えば住居の軒先や納屋というのは、よく蜂が巣を作る場所だといいます。それから、換気口や戸袋・庭の木なども蜂がよく巣を作る場所だといわれています。

いずれも雨風をしのぐことができて、外敵の目に付きにくい場所であるという条件などが伴うからです。

蜂が近くにいる時にとるべき行動

ジッとして飛び去るのを待つ

万が一蜂に出くわした時には、誰しも怖いので咄嗟的に手で振り払おうとしますが、これは攻撃される恐れがある最も危険な行為であるといいます。慌てて大声を出したり手で振り払ったりするのは、威嚇行為であると蜂が判断するからです。

そのため、身をかがめてジッとして蜂が飛び去るのを待つか、身をかがめながらその場から静かに退散するというのが理想です。

また、人間の汗や食べ物・ジュースなどを目当てに寄ってくるということもありますが、大声を出したり手で振り払ったりするのだけはNGです。

蜂と遭遇したら興奮させない

車でドライブ中に窓から突然蜂が入ってきたとか、家の中に蜂が入ってきたという場合もあります。そんな場合には、ついついパニックになってしまいがちです。

しかしながら、そんな時も手で強く振り払わずにすぐに窓を全開にして、蜂が外に出ていくのを待つのがベストです。

また植木の手入れなどで、うっかり巣に近づいてしまう場合もあります。そんな場合にはスズメバチであれば、アゴを噛みあわせてカチカチという音をたてて威嚇します

それはこれ以上巣に近づくな!という警告なので、身をかがめて静かに退散するようにします。

蜂の巣の撤去方法

防護服を着用する

軒先や納屋などに蜂が巣を作ってしまった場合には、止むをえず蜂の巣を撤去する必要があります。そんな場合には、必ず防護服を着用して蜂専用の殺虫剤を巣全体に吹きかけます

また、防護服の下の衣服も厚着が望ましいといえます。さらには、万が一蜂に刺された時のために、皮膚から毒を吸引するポイズンリムーバーといった商品もあります。

自治体のサイトも、非常に参考になります。
千葉市:ハチの生態と防除方法等
ハチにご注意ください | 千葉県佐倉市公式ウェブサイト

巣を駆除する時間帯も重要

アシナガバチやスズメバチの巣を駆除する場合には、駆除する時間帯というのも大切です。何故なら昼間は働きバチが外に出ている可能性があります。そのため蜂の巣を駆除する場合には、全ての蜂が巣に戻ってくる夕方以降を狙うのが理想です。

また巣にジェット噴射型の殺虫剤を吹きかけると、蜂が一斉に巣から出てこようとします。
そのため自分で駆除する場合は、必ず身を守る服装、できれば防護服を着用して下さい。自分で駆除するのは、やはりとても危険なのです…。

個人的には、蜂の巣を駆除するのは、プロの専門業者に依頼するのがいちばんだと思います。やはり安全に、確実に行ってくれますから。
プロに依頼して蜂の巣を駆除する

まとめ

蜂の中でも攻撃性の強いスズメバチが一番要注意です。今回ご紹介したような内容を踏まえながら、蜂に対する正しい対処方法を身に付けておくということも大切ですね。