コバエ

生ごみなどを放置しておくと、すぐにコバエが大量発生してしまいます。おまけに、そうした生ごみや腐った物には様々なばい菌が潜んでいます。

そのため、コバエもハエと同様にばい菌を撒き散らす害虫そのものといえます。ここでは、そんなコバエの生態や退治方法などについて詳しくご紹介いたします。

コバエの種類や生態について

コバエの種類

コバエというのはよく耳にしますが、実をいうとコバエという名前の虫は存在しないのです。実は、ショウジョウバエ・ノミバエ・チョウバエ・キノコバエなどを総称してコバエと呼んでいるのです。しかも、イエバエやクロバエなど大型のハエと区別する意味で、これらの小型のハエをまとめてコバエと呼んでいます。

そして、ショウジョウバエやノミバエなどは、さらにそれぞれ何十種類とか何百種類という細かい種類に分類されるのです。例えば、日本にいるショウジョウバエだけでも200種類以上にものぼるといいます。またノミバエは20種類程、世界規模になると2000種類以上にものぼるといいます。

コバエの生態

コバエも大型のハエもどれも不快害虫そのものです。とりわけ大型のハエは、例え1匹見ただけでも不快に感じます。一方、コバエはあまりにも小さいので1匹程度では不快とは感じません。

ところが、コバエも大型のハエと同様に、生ごみや腐っている物に集まってくる習性があるので、不快どころか様々なばい菌を撒き散らす恐れもあります。

おまけに、生ごみや腐った物に500個もの卵を産むといわれています。それに、コバエを1匹だけ見かけるということはまずあり得ません。最低でも20匹とか30匹程度は見かけます。それら1匹1匹のコバエが、それぞれ500個の卵を産むということになるので恐ろしいのです。

コバエを家に入れない方法

網戸の隙間や粗い網戸は要注意

コバエは蚊やハエとは違って、極めて小さい害虫です。従って、網戸と窓枠の隙間が少しでもあれば、そこから簡単に侵入してしまいます。また、コバエは体長が1ミリから2ミリ程度なので、網戸の網目も粗い網目だと容易に家の中に侵入してしまいます。

そのため、網戸の網目が最低でも1ミリ以下のものにする必要があります。ちなみに網戸の網目には、18メッシュから250メッシュまで実に様々な種類があります。

とりわけ18メッシュの場合には、網目が1.15ミリになってしまうので、コバエに侵入される恐れがあります。そのため、最低でも24メッシュ・0.84ミリの網目にする必要があります。

エアコンの排水ホースは要注意

エアコンの排水ホースというのは、コバエだけでなくゴキブリなど様々な害虫の侵入経路となっています。そのため、まずはエアコンの室外機自体をビニール袋などで覆っておく必要があります。

それから、排水ホースの先端部分は、女性が履くようなストッキングで覆っておくことも大切です。そうすることで、コバエなどの害虫が排水ホースから侵入する可能性もなくなります。

ただし、ストッキングで排水ホースをくるんでしまうと、大きなゴミが排出されずにホースが詰まってしまう恐れもあります。そのため、定期的にストッキングを交換しながらゴミを取り除く必要もあります。

詳しい記事がこちら → 虫を寄せ付けない家づくりのポイント

コバエが家に入った時の退治方法

めんつゆと洗剤でコバエを退治

コバエは食品の臭いにつられて集まってくるという習性があります。そのため、めんつゆと洗剤を入れた容器を置いておくと、そこに一斉に集まってきて退治することができます。

このめんつゆと洗剤を使ったコバエ退治方法は、今や主婦の方の間ではかなり有名な退治方法となっています。

従って、コバエが集まりやすい排水溝やトイレなど、家の中の要所要所にこのめんつゆと洗剤を入れた容易を設置しておきます。また、コバエの卵が孵化するのには1週間から10日程かかるので、最低でもその期間設置しておくと、家中のコバエを退治することができます。

粘着式のハエ取り商品を使う

粘着式のハエ取り商品は、随分と昔からあるオーソドックスな商品です。ちなみに今では「ハエ取りリボン」といった商品があります。こうした粘着式のハエ取り商品は、天井から吊るしておくだけなので、ほとんど手間暇がかかることもありません。

従って、コバエが発生しやすい場所に何箇所か吊るしておくだけでもかなり効果があります。またスプレー式のコバエ用の殺虫剤もあります。とくに排水溝内にコバエが大量発生している場合には、こうしたスプレー式の殺虫剤もかなり効果があります。

まとめ

コバエを家の中に侵入させない方法や退治方法などをご紹介しました。ぜひとも参考にされると、より快適な生活を送ることができるのではないでしょうか。