子供の頃には、夏になるとカメムシやカナブンなどがよく家の中に入ってきました。おまけに昆虫が大好きだったので、カメムシを捕まえたこともあります。
そんな時には酷い臭いなので、すぐに手放したという記憶があります。そうした思い出からもカメムシの酷い臭いというのは、自分を守るための大切な役目をしていることがよく分かります。
ここでは、そんなカメムシの習性や駆除方法について詳しくご紹介いたします。
目次一覧
カメムシの臭いとは一体何なのか
カメムシの臭いの主成分はトランス−2−ヘキセナール
カメムシが発する独特の臭い成分は、トランス−2−ヘキセナールという成分で、別名では青葉アルデヒドとも呼ばれています。ちなみに、草や葉の青臭い臭いもこの成分に似ています。
いずれにしても強烈に臭い成分を発することで、敵が自分に近寄ってこないようにしているのです。
要するに、自己防衛反応のような類のものです。確かに、自然界というのは弱肉強食の世界なので、いつ何時敵に襲われるかもしれません。そんな時に強烈な臭いを発することで敵から身を守ることができます。
それは人間に捕まった時もそうです。子供がカメムシを捕まえた際にも、あまりにも臭いのですぐに手放してしまうに違いありません。
パクチーもカメムシと同じ臭い
セリ科の植物でタイ料理などによく使われるパクチーという野菜は、実はカメムシと同じ臭いがするといわれています。従って、パクチーのことを別名ではカメムシ草ともいいます。
ちなみにこのパクチーには、ビタミンCやA・カルシウム・鉄・食物繊維などが含まれており栄養豊富な野菜です。
そんなパクチーにもカメムシとよく似たビネン・デカナール・ノナナール・リナロールという臭いの元となる成分が含まれているといいます。おまけに栄養成分が豊富な上に、消化を助ける働きがあり食中毒や二日酔いなどには大変効果があるといわれています。
カメムシを防ぐための方法
蛍光灯をLED電灯に交換する
蛍光灯の光に虫が寄ってくるというよりも、蛍光灯の光に含まれている紫外線にいろんな虫が寄ってくるといいます。そのため、このカメムシもそれらの虫と同様に蛍光灯の光に寄ってくるという習性があります。
そこで、カメムシが家の中に侵入してこないようにするためには、蛍光灯からLED電灯に交換することをおススメします。
そうすることで、カメムシだけでなくその他の虫も家の中に侵入してこないようになります。ただし、それと同時に窓を開けっ放しにしておくというのはNGです。
カメムシ専用の防虫剤を使用する
カメムシ専用の防虫剤「カメムシつつむ君」や「スーパーカメムシジェット」などの商品が、各メーカーからは発売されています。
こうしたカメムシ専用の防虫剤を窓枠の周辺や網戸にスプレーしておくと、カメムシが家の中に侵入するのはもちろんのことですが、窓枠にさえ寄り付こうとはしません。
こうした市販の退避スプレーを使用するのもいいですし、自分で調合して防虫スプレーを作ることもできます。例えば、ハッカ油と無水エタノールをスプレーボトルに入れて、自分の衣服や腕、あるいは窓枠や網戸にスプレーしておくとカメムシが寄り付かなくなります。
カメムシが家に出た時の対策
市販のカメムシ専用の防虫剤で駆除する
市販のカメムシ専用の防虫剤をカメムシめがけてスプレーすると、すばやく駆除することができます。例えば、「スーパーカメムシジェット」というスプレーを使うと、
カメムシがくさい臭いを出す前にすばやく殺してくれます。
またすぐにカメムシを殺してくれるだけでなく、窓枠や網戸にスプレーしておくと外から飛んできたカメムシが嫌がって寄り付かなくなります。
要するに、殺虫効果と退避効果が得られるという優れモノです。
夏の季節は窓を開けっ放しにしない
すでに家の中に侵入してきたカメムシに対しては、市販の防虫スプレーを吹き付けるとすぐに駆除することができます。
また、今後カメムシが家の中に侵入してこないようにするためには、やはり窓を開けっ放しにしないということが一番です。
例え暑さ防止や湿気対策で窓を開ける場合においても、網戸を必ずしておくことも大切です。とくにカメムシは、コバエのように小さな害虫でもないので、少々粗い網目の網戸であっても家の中に侵入することはできません。
その他の詳しい記事はこちら → 虫を寄せ付けない家づくりのポイント
まとめ
カメムシの習性や駆除方法についてご紹介しました。近年は、あまりカメムシが家の中に飛んでくるということはありませんが、一家に一つはカメムシ防虫剤を用意しておくというのもよろしいでしょうね。